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自宅で楽しむ『レ・ミゼラブル』&『ミス・サイゴン』 [オペラとミュージカル]

コロナ禍、東京では映画館はNO、劇場はOKと、理解出来ない緊急事態宣言が発令されております。両者共に感染防止対策は十分に施されているのですが…

6月1日の帝国劇場『レ・ミゼラブル』のチケットを購入して今から楽しみにしております。

昨年の『ミス・サイゴン』は公演中止&払い戻しで残念な思いをして、ほかにもサントリー・ホールのニューイヤー・コンサートや今年4月の歌舞伎座公演、白鸚と幸四郎による「勧進帳」も直前に中止となり、年寄りの生き甲斐がことごとく潰されております。コロナ相手では仕方ありませんが…

帝劇の生舞台を楽しみにしながら今は自宅のBru-rayでミュージカルの興奮を味わっています。

『レ・ミゼ~』は初演から25年後の記念コンサート(2010年)で、数万人が収容できる巨大アリーナ「The O2」での公演です。このアリーナでは以前「ベン・ハー」を舞台化して本物の馬で大戦車競争を実現させたと聞きます。

大聴衆を前に、これまでのステージから選ばれた俳優さん達が自慢ののどを披露します。コンサートなので芝居はありませんが、キャストの皆さんの歌唱力は素晴らしくその見事な歌いっぷりはオペラのアリアを聴いているようです。衣装を着けての演奏なので舞台を見ている感覚で、Bru-rayの画面からでも大興奮、嬉しくて涙ぐんでしまうほどです。

(写真は「ユニバーサルシネマ・コレクション」HPからです)

s-『レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート』Bru-ray盤.jpg

アンコールでは初代オリジナル・キャストの方々も登場して盛り上がり、巨大アリーナが興奮のるつぼ化する様子も楽しめます。

さらに10年後の昨年(2020年)には、35周年記念公演が行われてBru-ray化されているそうで、こちらも早めに購入・鑑賞したいです。

2作目は『ミス・サイゴン』です。

(写真は同じく「ユニバーサルシネマ・コレクション」HPからです)

s-『ミス・サイゴン 25周年記念公演』Bru-ray盤.jpg

2014年9月にロンドン「プリンス・エドワード劇場」で上演された25周年記念公演の記録ですが、単なるステージの記録映像ではなく、1本の映画作品としての出来栄えになっております。

舞台を感じさせない緻密な演出と舞台美術、要所要所に取り込まれる実写映像など、ドキュメンタリーも感じさせるほどで、胸に迫る大きな感動が味わえます。

日本語での上演を観ている方にはもうひとつのお楽しみが含まれています。ミュージカル・ナンバーの日本語字幕に岩谷時子さんの訳詩が使われており、日本語の歌唱も聞こえてくる感覚になってしまいます。舞台上演用の日本語訳詩がそのまま字幕とは珍しく、それほど日本で親しまれている名作なのですね。

余談ですが、ロンドン・ウエスト・エンドにある「プリンス・エドワード劇場」は我が家にとっても思いで深い劇場で、2005年に『マンマ・ミーア』を鑑賞した際、指揮者がお客様の足元をごめんなさいをしながら登場&退場するほどオケピと客席最前列がくっ付いていた愉快な出来事が思い出されます。(Bru-ray冒頭で客席が写し出され、一瞬ですが画面右下に客席とオケピがくっ付いているシーンがあります)

さらに余談ですが、この『ミス・サイゴン』、我が家では2000年1月に寒波に襲われた厳寒のニューヨークで鑑賞しております。9年目のロングランを続ける「ブロードウエイ劇場」で夜8時開演で終演は夜11時、感動と一緒に屋外の零下約30℃の寒さに震えていた事が思い出です。翌年に10年間のロングランを経てブロードウエイでは幕となっております。

VHSからDVDへ、さらに今ではBru-rayが我が家で主役になっています。DVDからの変わり目の頃は1枚5000~6000円の価格でしたが、最近では格安の価格設定になっています。この2枚、私が購入した当時は1枚1886円+税ですが、販売店の2点まとめてキャンペーンを利用して税込み3278円でした。年金生活の年寄りにはなんとありがたい事か!

外出自粛の生活ですが、自宅でコンサートや劇場の感動を多いに味わっております。舞台も、映画も、音楽も、私の生活にはなくてはならないもので、コロナに負けてはいられません…

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音楽のある暮らし・7『さだまさし&岩崎宏美』 [コンサート]

年のせいでしょうか、年々さだまさしさんの歌唱が心に沁み込むようになりました。

リリース早々の新アルバムを購入、楽しんでおります。

s-『さだ丼』さだまさし.のれん.jpg

s-『さだ丼』さだまさし.お品書き.jpg

聞き慣れた名曲ばかりですが全曲が新録音で、あらためてミュージシャン・さだまさしの実力に感服してしまいます。40年以上も前から制作されているにも関わらずにいまだに新鮮な輝きが感じられます。

s-『さだ丼』さだまさし.曲目.jpg

このアルバムの宣伝のためでしょうか、このところTV番組の出演が多々見られます。

ひとつ気になるのが、TVでの歌声にかすれや伸びのなさが感じられることです。新アルバムの歌声はこれまで以上にクリアで、驚くほどの伸びやかさがあり惚れ惚れしてしまいます。録音技術の向上か、TV番組撮影時の疲労か、素人には解りませんが、さだまさしさんご本人の体調が気になってしまいます。これから先も素晴らしい歌唱を届けてほしいものです。

手元にもう一枚さださん関連のCDがあります。

s-『Dear Friends Ⅵ』岩崎宏美.ジャケット.jpg

さだまさしさんを「生き神様」と慕う岩崎宏美さんのアルバムです。

発表されてもう十年近くになりますが、しっとりと大人感覚で歌う “さだ ひろみ” が大好きです。

中でもさだまさしさんが、歌手生活40年を祝って雪村いづみさんに贈った「虹 ~Singer~」は絶品です。ご本家の雪村いづみさんと比べて演奏時間が約一分半ほど長くなっており、まさにしっとり静かに胸に迫る歌唱です。

s-『Dear Friends Ⅵ』岩崎宏美.曲目.jpg

最初に雪村いづみさんの「虹 ~Singer~」を聞いた時は鳥肌が立ってしまいました。先に逝った友を愛おしみながらもこれからも続ける歌手としての生き様を力強く歌い上げています。名曲です!

s-『I’m a Singer 』雪村いづみ.ジャケット.jpg

s-『I'm a Singer』雪村いづみ.曲目.jpg

昨年岩崎宏美さんのデヴュー45周年を祝って、さだまさしさんが曲をプレゼントしていますが、その件はまた後日に…

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音楽のある暮らし・6『映画音楽』 [お気に入りの映画]

「映画は、映画館で見るもの!…」

10歳、小学5年生から映画館に足を運んでおります。角が取れた丸い白黒テレビの映像に満足しないで大きなスクリーンにはまって今年で60周年となります。

大好きな映画の思い出のために自作の映画音楽ベスト・アルバムを作ってひとり楽しんでおります。

2002年9月にこれまでの人生を音楽で振り返る “Myself” を企画して、それまでに体験した国内外のミュージシャンのライヴやオペラやミュージカル公演など記憶に残っている演奏を集めたものです。第1作として作ったのが映画音楽集でした。

s-『Myself Vol.1』CDケース表.jpg

s-『Myself Vol.1』 CDケース裏・曲名.jpg

収録した17曲全てが、VHSのビデオやDVDの音声から取り込んだ正真正銘のサウンド・トラック・アルバムです。個人で楽しむ究極のBEST盤です。

16年後に映画好きの虫が騒ぎ出して、手元に残る映画館のパンフレットやアナログ・レコード、CDを総動員して新たにBEST盤を作成しました。

s-『想い出の映画音楽』CDケース表.jpg

s-『想い出の映画音楽』CDケース表の裏.jpg

s-『想い出の映画音楽』CDケース裏・曲名.jpg

収録曲は60年代までなので、数えきれない程の名画がその後に控えております。第2集、第3集を作成する余力があるのか、甚だ疑問に感じております。

そのような中で出会ったのが、銀座・山野楽器店が制作・販売するCDの “GINZA” シリーズの “Cinemas” です。

s-山野楽器『GINZA Cinemas』CDケース表.jpg

ジャケットはシリーズである銀座のイメージに加えて、私と同じようにフィルムをイメージされており、驚きと喜びが交差してしまいました。

CD2枚に全34作のテーマ曲が収録されて、十分すぎるほどの内容で映画ファンとしてはウルウルしてしまいます。

さらに嬉しいのは、各作品の公開封切り日と上映館が列挙されていることです。

s-山野楽器『GINZA Cinemas』CDケース裏・曲名.jpg

現在ではシネコン全盛期で、「〇〇シネマのスクリーン〇番で見た…」と味も素っ気もありませんが、私たちの世代は「△△△は、◇◇座で見た」と作品名と映画館が一緒に記憶されていることが普通になっております。

中学・高校の学割は350円、必ず購入するパンフレットは150円で、お小遣いを500円貯めてはロードショウを見に行く少年時代でした。

小学5年生で足げに通ったのが「テアトル東京」でした。3台のカメラで撮影して3台の映写機で映し出すスーパー・シネラマに度肝を抜かれてしまいました。“西部開拓史” や “これがシネラマだ” など最前列の座席で顔を左右に振りながら巨大スクリーンに見入っておりました。

“GINZA Cinemas”のCDケースに、その「テアトル東京」のイラストが掲載されて懐かしさがこみ上げました。

s-山野楽器『GINZA Cinemas』イラスト・テアトル東京.jpg

「テアトル東京」はなくなってしまいましたが、イラスト手前に銀座通りがあり緩やかなスロープを上がって劇場入口となります。広々とした客席は逆にスロープを下がる状態で、ステージは無くて床面はそのまま巨大なスクリーンへとつながっております。スクリーンには幕がなく、2階席はリクライニング・シートで当時の総天然色・超立体音響で映画の世界へと導かれました。

断片的ですが大昔の思い出が徐々に蘇ります。山野楽器の “GINZAシリーズ” に大感謝です。シリーズの “バロック” もまだ手元になくて、“クラシック2” や “シネマ2” も販売になっているとの事、シリーズ全巻のコレクションを目指しています。楽しみです!…


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音楽のある暮らし・5『ジョン・ウイリアムズ ライヴ・イン・ヴィエナ』Blu-ray&CD [コンサート]

“さつき晴れ”の表現がピッタリな晴天が続く東京のゴールデンウィークです。昨年同様、コロナ禍で緊急事態宣言が発令されて外出もままならないGW、2度目の体験中でもあります。旅行にも行けず、映画館も劇場も、公立の美術館・博物館も、軒並み休業中です。

このような中で唯一の楽しみは自宅でCDを聴いたり、お好みのBlu-rayビデオを観たりすることです。

今は、ジョン・ウイリアムズがウィーン・フィルを指揮したコンサートにはまっています。

s-『ジョン・ウイリアムズ ライヴ イン ウィーン』ジャケット.02.jpg

s-『ジョン・ウイリアムズ ライヴ イン ウィーン』ジャケット.03裏.jpg

2020年1月17日&18日に、コロナがパンデミックになる前に「ウィーン楽友協会大ホール」で開催された奇跡とも言えるコンサートです。

手元にあるのは、一番最初に発売されたBlu-rayディスクとCDディスクがセットになっているものです。

買って正解でした、今では宝物になっております。

まずBlu-rayの映像の美しさに驚かされました。これまで数々の映画やクラシックやポップスのライヴ、オペラなど自宅で見ておりますがこれほどまでのきめ細かな映像は初めてです。オーディオ・トラックは、2.0chステレオ DTS-HD、5.1chサラウンド DTS-HDに加えて Dolby ATMOS までもが装備されております。我が家ではATMOSは再生できませんので、5.1chサラウンドで楽しんでおります。それでも迫力は十分で、我が家がムジークフェラインになっています!

CD盤の収録曲はライブ映像と比べて少なくなっておりますが、MQAハイレゾ・システムで収録されており、ダイナミックな高音質が堪能できます。


s-『ジョン・ウイリアムズ ライヴ イン ウィーン』曲目 CD.jpg

さらにこのCD収録曲は、Blu-ray盤にも AUDIO ONLYトラックとして別収録されておりますので、Blu-ray盤からは5.1chサラウンドでも再生ができて、オーディオだけでも大ホールの響きと臨場感が楽しめます。

Blu-ray盤からオーディオ・トラックで5.1chサラウンドを選択するとこのような場面になります。(部分)

s-『ジョン・ウイリアム ライヴ イン ウィーン』オーディオ画面.jpg

ジョン・ウイリアムズと客演したヴァイオリンのアンネ=ゾフィー・ムターとの対談がボーナス・トラックとして映像収録されて、その中でウィーン・フィルの金管奏者から「帝国のマーチ(『スター・ウォーズ / 帝国の逆襲』より)」がリクエストされてプログラムに加えられたことが話されています。そのためでしょうか、このようなカードも添えられております。

s-『ジョン・ウイリアムズ ライヴ イン ウィーン』ジャケット.01.jpg

音楽に国境がないことをあらためて知らされました。モーツアルトもベートーヴェンもジョン・ウイリアムズも偉大な作曲家です。ますます好きになってしまいました。大好きなウィーンにもう一度行きたい思いが増すばかりです…

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