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映画『万引き家族』TOHOシネマズ日本橋 [お気に入りの映画]

今、一番ホットな話題作を観てきました。

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第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した是枝裕和監督作品です。(6月9日 TOHOシネマズ日本橋・スクリーン7)

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私たちを含めて公開を待ち望んでいたお客様で満席状態です。

国際映画祭での最高賞の受賞は久しぶりの大事件です。暗く世知辛いこの世の中で明るい喜びをもたらしてくれました。しかし内容は生活のために万引きをして暮らす家族のお話です。

祖母の年金だけでは生活が出来ないために万引きをして凌ぐ…、そんな内容と思って見に行きましたが何の何の、家族それぞれが仕事を持って生活をしているではありませんか。日雇い労働の父、非正規のパートの母、娘は風俗で、それぞれたくましく生きてはいるものの現代日本社会の容赦ない盲点、弱点があぶり出されながら描かれています。

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家族を描いては是枝監督が世界最高峰であることが証明された作品でもあります。是枝作品はこれまでも結論は観客にゆだねる作りになっており、自身の考えは決して押し付けません。今回も同様の作りになっており、作品後半登場人物それぞれの生い立ちとこれまでの人生が判明するに従い、胸に迫るものがあり考えさせられてしまいます。それは脚本の素晴らしさもありますが、演じる役者さんの上手い事、上手い事…。キャスティングの巧さプラス達越つした演技力によるものでしょう。取調室での安藤サクラさんの演技は顔のアップだけ、老婆役の樹木希林さんは地を行くような演技、などなど鳥肌が立ちました。特に樹木希林さんは10日ほど前に見た『モリのいる場所』とは全く別人で驚かされ、今秋公開予定で茶道の師範役を演じた『日日是好日』が楽しみです。

見終わってすぐにあらためてもう一度見たい気になりました。登場人物の過去を知ってからは見方が変わるのではないかと…。さらには、つい最近5歳の女児が“ゆるしてください”とひらがなで残した虐待事件の怒りと悲しみがこみ上げてきます。見終わってしばらくしてから溢れる涙…、こんな映画は初めてです。

あらためて是枝裕和監督にパルムドール受賞を祝したいです。久々に日本人としての誇りを感じます。ありがとうございます。

s-『万引き家族』カンヌ・パルムドール賞.jpg




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あゆこ

見終わって、しばらくしてから溢れる涙。同感です!まだ、愛されることを知っているからこその激しい飢餓感に胸が潰れそうでした。清浄な愛が降り注ぎますように…と願ってやみません。
by あゆこ (2018-07-14 19:18) 

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