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平成中村座・十一月大歌舞伎 [演劇・舞台]

4年振りとなる『平成中村座』の歌舞伎公演。

180年前に繁栄を極めた江戸歌舞伎が2000年に復活して受け継げられて20年余。

「中村屋」の一大イベントで原点となる浅草での公演です、期待せざるを得ません。

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この公演のためだけに建てられた特設の芝居小屋に入れるのです!

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800席余りの特設小屋は土足を脱いで入場、二階正面は「お大尽席」、松は平土間の椅子席ですが購入できた竹は長椅子です。わくわく、ドキドキ感がたまりません。

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指折り数えて観劇日を楽しみにしていたところ、前日朝10時にコロナ感染のため公演中止の連絡が…

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観劇日の5日は完売で、ガッカリされたお客様の顔が手に取るようです。

計6公演、約5000名近いお客様の無念さが身に沁みます…!

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素人が考える以上の感染対策がとられていたはずです。それでも、それでも…、全くもって無念のひと言です。

幸いなことに7日から上演が再開されたとの事で、27日の千秋楽まで無事に上演できることを願っております。

平成中村座に入場できるお客様は、私たち観劇できなかった者たちの分まで存分に楽しんでください!

それにしても、周辺の江戸芝居小屋の雰囲気を味わいたかったなぁ~、芝居土産も江戸土産も買いたかったなぁ~…

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ミュージカル『ミス・サイゴン2022』帝国劇場 [演劇・舞台]

2020年春、ミュージカル『ミス・サイゴン』新演出版の日本上演が決定。前売り券も完売して、稽古も始まっていましたがCovid19のパンデミックにより公演すべてが中止となってしまいました。

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払い戻しよりも舞台を観たかった!、その気持ちの大きさが今でも記憶にあります。

2年後の2022年夏、ごく一部のキャストに変更がありましたが2020年版が復活上演となりました。

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先行予約抽選ははずれ、前売り開始日のネットもなかなかつながらず、評判の高さを思い知らされます。

ようやくネットがつながりチケットを購入。

2022年8月27日、大きな期待を胸にして訪れた帝国劇場です。

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オープニングからビックリ!

オーヴァチュアのオーケストレーションに大幅な手が加えられており、初めて聴くサウンドの中でヒロインのキムが冒頭から登場する演出に変更されております。

どのような展開、演出なのか期待が膨らみます。

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舞台美術の大幅な変更に、人力による舞台転換、しかもスピードは途切れず、ストーリーの緊張感は維持されたままです。

(30年前の日本初演時に、主役を演じた本田美奈子さんが舞台セットに足を挟まれて大けがをした事故など考えられない舞台美術&転換です)

アンサンブルを含めてキャスト皆々さんの熱演は賞賛すべきです。

印象に残るシーン、演技は多々ありますが、中でもACT.2のサイゴンのアメリカ大使館の門扉シーンはこれまで以上に凄まじさが増しました。押し寄せる民衆と入館を防ぐ米国職員との騒動を、門扉のこちら側と向こう側を扉の移動で見せる演出ですが、扉の移動回数がこれまで以上に多くなりその分キャストの皆さんが走り回る距離が増えて大変な思いをしていると思われます。ただ臨場感もその分増えており一糸乱れぬアンサンブルは見事です!

さらには実物大の軍用ヘリが登場して、映画並みのスペクタクル・シーンも堪能できます。実際にヘリを登場させるのは、今では日本だけで海外では映写による演出に変更されているとの事で、劇場の設備や機能をフルに使用して経費も多大な事に思えますが、この作品を観劇する喜びでもあり感謝します。

30年前の日本初演から再演ごとの観劇を経て、初めて訪れたニューヨークでは、本場ブロードウエイで観た最初のミュージカルがこの『ミス・サイゴン』でした。9年目のロングラン中で翌年に10年のロングラン記録を経て幕を閉じた報道を記憶しております。

いずれにしても涙もろい私には毎回ハンカチが手放せない作品です。

2020年の公演中止ショックを体験して、今回は万全な体制のもと安心して観劇できるものとほぼ確信をしておりましたが、早々とプレビュー公演が中止となってしまいました。

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我が家の観劇日は8月27日、その直前にも感染者が確認されて公演の中止が発表されました。

当日までヒヤヒヤで、中止にならないことを祈るばかりでした。

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一部キャストの入れ替えはありましたが、無事に観劇出来て大喜びです。

やはり生のステージは最高! 舞台から伝わるキャストの皆さんの熱気と、客席の観客の皆さんの熱気が直に伝わってきます。

ブラボー!、締めは当然ながらスタンディング!…

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2022年8月、緑あふれる日比谷公園から見る『帝国劇場』です。

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『八月納涼歌舞伎・第一部』歌舞伎座 [演劇・舞台]

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一般世間では夏休み真っ盛りの8月13日、歌舞伎座で『八月納涼歌舞伎・第一部』を観劇してきました。

まずは劇場正面右手『歌舞伎稲荷大明神』をお参り、歌舞伎を観劇できることにお礼を…。

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この『八月納涼歌舞伎』は、肩肘の張らない演目を当代の人気役者と共に若手役者の勉強の舞台でもあります。

初めて歌舞伎に接する方やファミリーにもうってつけの公演です。

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我が家で観劇した第一部は、手塚治虫の漫画を歌舞伎化した『新選組』と様々や妖怪やお化けがユーラスに競い合う舞踊『闇梅百物語』の2本立て。

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我が家では初めての鑑賞作品です。

『新選組』は、仇打ちは人殺しの連鎖と考えて如何にして辞めさせるかを手塚治虫らしい視点と考え方で若き剣士ふたりに託すストーリーで、歌之助と福之助のフレッシュ・コンビが熱演します。

近藤勇に中村勘九郎、土方歳三を中村七之助、芹沢鴨を坂東彌十郎、坂本龍馬を中村扇雀と、脇を固める配役には驚かされてしまいます。

随所に手塚治虫カラーが配置されて、懐かしさとユーモアも備えて終幕は感動すらしてしまいます。若手役者の育成も兼ねて今後も上演されることを願います。

『闇梅百物語』は役者の技量が試される舞踊で、ラストまで目が離せません。

オープニングの狸と河童に始まり、一本足の傘に雪女、挙句には骸骨の親とその子供の骸骨がふたり…。

振り付けもさることながら演じる皆さんのパフォーマンスにびっくり!、基本となる日本舞踊の基礎がしっかりと出来上がっていることをあらためて感じさせられました。

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コロナの感染予防対策がいまだに続きますが、歌舞伎の楽しさ、素晴らしさを堪能できました。

熱演する役者さんには拍手喝采するしかありません。 “ 待ってましたッ!” とか “ 〇〇屋ッ!” の掛け声が大向こうから聴ける日が早く来ることを願うばかりです…。

生の舞台の興奮が大好きです。写真は、開演前の緞帳紹介からです。

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最後に、ラッキーだったことをひとつ…。

我が家が観劇したのが13日で、すぐ後15日から第一部がコロナ感染のため中止となりました。

その後も第二部や第三部でも陽性者が確認されて中止やら代役、演出の変更など大変だったようです。

予定通りの演目・配役で観劇できたのは、入場前の『歌舞伎稲荷大明神』に参拝したおかげでしょうか?

冗談はともかく、関係者の方々のご苦労には頭が下がります。次回も素晴らしい舞台と何にも代えがたい素晴らしい感動を体験しに観劇にいきます。

よろしく、よろしく、お願いいたします…!

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夏休み 2022.08 [演劇・舞台]

二度目(?)の梅雨明けを迎えて本格的な夏が到来しました。

夏休みのシーズン、我が家の8月の予定を紹介します。

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ディズニーに中村屋、さらにミュージカルと日本画の名品展、日ごろから大好きなものが一度に集中してしまいました。

舞台は全て前売り開始と同時に予約購入したもので、コロナの感染がまだ下火の頃です。

我が家の鑑賞日はすでに売り切れ御礼となっております。私も含めてファンの多さに驚くやら嬉しいやら…

久々の舞台なのでコロナによる公演中止だけはごめん被りたい思いです。

感染防止対策を万全にして、生の素晴らしい舞台を思いっきり楽しみたいです!!

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ミュージカル『ラ・マンチャの男2022 ファイナル』①、遍歴の旅へと旅立ち [演劇・舞台]

昨日2月28日はミュージカル『ラ・マンチャの男』千秋楽公演を観劇する予定でした。

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残念なことにコロナの影響で公演が中止となってしまいました。涙が出るほど残念な思いです!

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1969年の日本初演から半世紀以上を超えてのファイナル公演です。

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1969年18歳の若造だった私は、それまでに『王様と私』や『屋根の上のヴァイオリン弾き』に出演した歌舞伎役者の市川染五郎に興味を抱いて『ラ・マンチャの男』の舞台を観劇。

完成された舞台演劇に衝撃を受けてもう一度劇場に足を運んだほどです。

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それまでのブロードウエイ・ミュージカルの印象は、明るくて楽しいミュージカル・ナンバーと華やかで大掛かりなダンスで彩られたボーイ・ミーツ・ガールのハッピーエンド・ストーリーでしたが、そんな常識を真正面から覆された衝撃的な舞台でした。

劇場と言う何もない空間で、舞台に設定された狭い地下牢で神経を患った老人の妄想が演じられます。内容も暗くて、明るいラブソングも無ければ華やかなダンスシーンもありません。正にイマジネーションの世界なのです。

18歳の若造を虜にしたばかりか、本場のブロードウエイでも絶賛されてラマンチャの染五郎はブロードウエイで60回もの舞台に立ちます。当然全編英語で、しかもスペイン語訛りです!…

日本初演から間髪入れずにブロードウエイに出演、その偉業に帰国後すぐさま凱旋公演が開催されました。

先に6月の名古屋・名鉄ホールで、東京は9月に日生劇場でした。

当然ながら名古屋まで飛んでいきました!

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以来半世紀の年月の中、度重なる再演が行われてその都度ほとんどの舞台を観ております。

2022年2月のファイナルまで私の遍歴の旅は続きます、その思い出は次週へ…

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『四月大歌舞伎』歌舞伎座・4月25日より公演中止! [演劇・舞台]

二代目・松本白鸚さんが演じる弁慶〔勧進帳〕が観たくて4月27日第一部のチケットを購入しました。

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弁慶の大役を演じるには年齢的にも体力的にもかなりの負担が考えられて、今回の公演は息子の松本幸四郎さんとの日替わりでダブルキャストとなりました。

A日程が弁慶を白鸚さん、富樫を幸四郎さんが演じて、B日程は弁慶を幸四郎さん、富樫を尾上松也さんが演じます。我が家で夫婦そろって時間が合うのは火曜日なので、4月27日となったわけです。

親子での共演で、欲を言えば義経を市川染五郎さんが演じれば申し分のない配役ですがそこは我慢しなくてはなりませんが…

27日を指折り数えて心待ちにしていたところ、コロナ対策による緊急事態宣言が直前の23日東京に発令されてしまいました。4月25日から5月11日までで、飲食店やショッピングモール、映画館や劇場に休業要請がかかってしまいました。

相手がコロナでは仕方ない思いですが、残念で、残念で、たまりません。公演中止の案内をメールで受け取った時には、悔しくて涙が出てしまいました。

六代目・市川染五郎さんの舞台をはじめて拝見したのが1965年の暮れで私は14歳の中学生でした。以来九代目・松本幸四郎さんを経て、二代目・松本白鸚襲名まで私のファン歴は続いております。こう考えると半世紀を超えてファンを続けているわけです。ミュージカルも、歌舞伎も、舞台の楽しさ、素晴らしさを芽生えさせて根付かせてくれたのは高麗屋、現・白鸚さんです。これからもお元気でご活躍されることを心から願っております。

出来る事ならば、あらためて〔白鸚弁慶〕をこの眼で拝見したいものです!…

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『十二月大歌舞伎』歌舞伎座・第二部 [演劇・舞台]

今年の締めくくりに歌舞伎を観てきました。(12月24日)

東京・歌舞伎座は8月に再開したものの、いまだに感染拡大防止のために最大限の工夫を施して上演されております。座席も下の写真の白い席は販売されてなく、満席となっても定員の半分ほどです。興行的にはきついですが、舞台に立ちたい役者さんと舞台を観たいお客様で館内は熱気に溢れております。

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客席でのおしゃべりも、大向こうの掛け声も自粛が要請されています。

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それでも生の舞台を観たいのです。お芝居の感動を体感したいのです。

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四部構成完全入れ替え制で、観劇したのは第二部の『心中月夜星野屋』です。

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原作は落語の“星野屋”で、大店の若旦那とお妾さんとの心中騒動がコミカルに描かれています。

歌舞伎座で、これほど声を出して笑ったのは初めてではないでしょうか。

現代のTVコマーシャルや大ヒットTV番組の名セリフまでもが飛び出しますが、妾役の中村七之助さんの妖艶さ、若旦那役の市川中車さんの型を決める演技など、歌舞伎ならではの舞台を満喫させていただきました。

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正味たったの50分の舞台でしたが “年末吉例年忘れ爆笑公演” としてコロナの一年を忘れさせてもらいました。お芝居やコンサート、人生には不可欠なものである事をあらためて感じさせる舞台でもありました。

感染防止のために劇場スタッフの皆様、並びにキャストの皆様の努力には感謝しかありません。来年も素晴らしい舞台を見せてくれることを願っています。

舞台以外にも歌舞伎と歌舞伎座が楽しめますので紹介しておきます。

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笑顔で新年が迎えられますように…!

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『十月大歌舞伎』歌舞伎座 [演劇・舞台]

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10月5日歌舞伎座で『十月大歌舞伎』を楽しんできました。写真は歌舞伎座正面入り口前の大看板です。

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鑑賞するのは、第二部の『双蝶々曲輪日記 角力場』です。

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コロナの感染予防対策を実施しながら劇場が再開された8月から四部構成で、すべてが入れ替え制での上演です。上演時間は長いもので1時間、短いものは38分、なんと寂しいものか! 観客としては物足りませんが、舞台を観られる喜びにはかえられません…。

歌舞伎座には四種類の緞帳があり、開演前にそれぞれが紹介されます。その内の一枚です。

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緞帳紹介が終わるといよいよ開幕です!

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第二部を選んだ理由は、まだ中学生だった時に市川染五郎の舞台に出会って以来、松本幸四郎、松本白鸚と、私の舞台鑑賞は続き、高麗屋のファン歴は誰にも負けないものと自負をしております。

加えて現代歌舞伎界の超売れっ子であり、芸達者な中村勘九郎の競演となれば見逃すわけにいきません。

案の定、おふたりのそれぞれの登場では嬉しくて嬉しくて涙が出そうになったほどです。勘九郎さんのエネルギッシュな若さをみなぎらせた登場に対し、白鸚さんは貫禄たっぷりな風格を伴って登場します。大向こうから声が掛けられないのが残念でたまりません。

負け知らずの人気力士(白鸚)と素人相撲上がりの新米力士(勘九郎)が遊女の身請け話で争う内容ですが、歌舞伎界の重鎮と明日を担う新星がぶつかり合い、正に芝居の世界が目の前で繰り広げられているようです。キャスティングの妙ですが、おふたりの演技が最高で、火花を散らす演技とはこのことかと思うほどです。

惜しまれるのは時間の短さです。もっと、もっと観たいのです。50分足らずの一幕見で退場させられてしまうのは残念より悲しくなってきます。生の舞台の感激はほかに例えようがありません。

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係員の指示で退場すると、目についたのが来年のカレンダーの宣伝です。

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もうこんな季節なのですね。来年はコロナからも解放されて存分に舞台を味わいたいものです…!!

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『八月花形歌舞伎』歌舞伎座再開! [演劇・舞台]

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五ヶ月ぶりに再開された歌舞伎座で早速、“生の歌舞伎”を堪能してきました。(8月3日第2部『棒しばり』)

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開演前の歌舞伎座正面入り口は、いつもは多くの和服の女性達がおしゃべりをしたり、写真を撮り合ったりして賑わっていますが、今回は静かなものです。ほんの数える程度の方々しかおりません。

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コロナ対策は徹底されており、入場する際はマスクは必須で、検温して、手の消毒をして、チケットの半券は自分でちぎり、指定された箱に入れます。

館内での食事は禁止で熱中症予防のドリンクがわずかに飲める程度です。当然お弁当などは販売されておりません。“筋書き”も販売されておらず小冊子が無料で配布されております。貸し出しのブランケットや座布団もありません。

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客席はひとつ置きで二本の紅色の帯で固定された座席は使用されません。桟敷席や花道側の2席も同様です。

四部構成の演目は歌舞伎座始まって以来のことだそうで、各約1時間で出演者から裏方さん、関係したスタッフすべて、さらにお客様すべてが入れ替えで、その間に消毒を徹底しているそうです。

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劇場からもお客様に感染症予防の対策を要請されます。

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開演のブザーが鳴り、出演者を代表して坂東巳之助さんからアナウンスがあります。ご来場の御礼を述べ、万全の態勢で臨んでいること、そして全身全霊で舞台を務めさせて頂く…、との内容です。役者魂が胸に迫ります。

客席での会話も控えるように要請されているので、客席が暗くなり幕が上がる間際のざわめきもなくて寂しさが漂いますが、幕が上がると客席から万雷の拍手が起こります。待ちに待っていたお客様の気持ちが痛いほど感じられます。

大向こうからの掛け声も禁止されておりますが、役者さんの登場ごとに大拍手で迎えます。役者さんの顔がなんと生き生きしている事か!…、舞台に立てる喜びが全身に表れており思わず涙してしまったほどです。

見慣れた“棒しばり”の舞台ですが、今回ほどダイナミックでエンターテイメントな作品として感じたのは初めてです。歌舞伎座は新装後舞台の間口が大きく広がり、その舞台の隅から隅までを大胆に使う演出(振り付け)がなされております。お見事!、と言う以外ありません。中村勘九郎さんがまた一回り大きくなったようです。益々お父様を彷彿させて、“勘三郎襲名”に期待がかかります。

生の舞台に久々に接して、あらためて舞台の面白さに感動してしまいました。大向こうから掛け声のかかる満席の客席に早く身を置きたいものです。頑張れ歌舞伎!、負けるな歌舞伎!、大好きです歌舞伎!…

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初春大歌舞伎『高麗屋襲名披露公演』歌舞伎座 [演劇・舞台]

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歌舞伎座にて、白鴎・幸四郎・染五郎の三代名跡襲名披露公演を観てきました。(1月15日・夜の部) お正月でもあり華やかなお祝いが劇場内外に溢れておりました。歌舞伎座新春公演.02.jpg

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昨年12月にようやく購入できた座席は3階席でほぼ劇場の最後尾ですが、とれただけ幸運です。連日満席の大人気公演なのですから…。

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3階に上がるのは初めてですがその見易さに驚かされてしまい、大満足です。ただ花道がほとんど見えないことが残念ですが…。私の座席から見える花道の一部と今回の特別緞帳です。

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夜の部の演目は、“双蝶々曲輪日記・角力場”に続いてお目当ての“襲名披露 口上”、そしてもう一つのお目当てである“勧進帳”と、さらに締めとして舞踊の“相生獅子と三人形”で、夕方4時半から夜9時まで歌舞伎の面白さをすべて詰め込んだ内容となっております。見せ場は何といっても“勧進帳”です。

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新幸四郎の弁慶に新染五郎の義経、富樫は吉右衛門と、『高麗屋』ならではの顔ぶれです。圧倒されました、新幸四郎の弁慶に…。その膨大なセリフとダイナミックな振り付けにはいつもながら驚かされるのですが、今回は襲名披露公演でもあり新幸四郎の力の入れ方が半端ではありません。遠く3階席までも意気込みが伝わり、弁慶の醍醐味を味わいさせていただきました、ウルウルしてしまうほど…。新染五郎の義経は凛々しい若武者で新鮮そのものでした。動の弁慶に対して静の義経ですので、もともと動きもセリフも少なくて見せ場の難しい役柄ですが、かなりの稽古に励まれたことでしょう、諸先輩に囲まれた中でもしっかり役になりきっておりとても12歳には見えませんでした。風格と存在感はこれから舞台を踏むほどに備わっていくことでしょう、楽しみです。


新白鴎は口上のみで芝居が見られなかったのが残念ですが、私にとってはミュージカル役者の方が馴染みが大きくて、来年2019年にミュージカル『ラ・マンチャの男』が日本初演から50年目となり、その記念公演を今から心待ちにしているほどです。

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ミュージカル俳優・市川染五郎のステージは、1965年私が14歳で『王様と私』の東京初演から始まり、66年日本初演の芸術座『心を繋ぐ6ペンス』キップス役を経て、67年日本初演『屋根の上のヴァイオリン弾き』仕立て屋モーテル役、そして69年日本初演の『ラ・マンチャの男』へと続いて行きます。

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その後も九代目・松本幸四郎としての『ラ・マンチャの男』や『アマデウス』など私の人生を飾っていただきました。ですので来年、二代目・松本白鴎としての『ラ・マンチャの男』が観たいのです! 歌舞伎役者が慣習に従って名跡を襲名しながらも、染五郎、幸四郎、白鴎、と三名代を継ぎ同じ役柄を演じることは演劇史上初めてでしょう。70も半ばを過ぎた年齢ですが、役者に年は関係ありません。健康に留意してこれからも益々磨きのかかった舞台を期待しております。素晴らしい舞台を拝見するには、私の健康も留意しなければなりませんね…。


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