『琳派と印象派』展・アーティゾン美術館 [世界の美術館&博物館]
ブリヂストンの創業者である石橋正二郎氏が収集した美術品(現:石橋財団コレクション)を展示するために1952年東京・京橋の本社ビル内に開館されたのが「ブリヂストン美術館」です。半世紀を経て、5年の年月をかけてビルごと建て直して昨年1月に再開されたのが「アーティゾン美術館」です。ARTIZONはART(美術)とHORIZON(地平)を合わせた造語だそうです。
コロナの影響でなかなか訪問できずに一年が経ち、ようやくこの1月14日に展覧会を鑑賞してきました。
「琳派」と称される日本の国宝や重要文化財と「印象派」と呼ばれるマネやドガなどの作品を見比べる企画です。
展覧会の顔となるデザインも実におしゃれで、そのセンスに眼を見張ります。背景に尾形光琳の「流水図広蓋」の波型をあしらい、その上にモネの「睡蓮の池」を置き合わせてグラデーション模様を描き、最前面には俵屋宗達の「風神雷神図屏風」から風神と雷神を抜き出して配置されております。
古今東西の美術品に秀でた方の作品なのでしょうね、きっと若い方で、私みたいな年寄りには発想できません!
タイトルの琳派と印象派がこれほどまでに繋がりがあるとは思ってもおりませんでした。目からウロコ!、を感じてしまいました。企画そのものに拍手を贈ります。
さらに初めて訪れたアーティゾン美術館の面白さにどっぷりハマってしまいました。建物そのものから各階の展示室に加えてビューデッキや休憩コーナーまで、これまでになかった美術館の造りです。
今回は展示作品を目一杯楽しませていただきました。次回はさらに美術館そのものを楽しみたい思いです…
映画『大コメ騒動』TOHOシネマズ日本橋 [お気に入りの映画]
成人式の1月11日に、TOHOシネマズ日本橋で映画『大コメ騒動』を観てきました。
写真はTOHOシネマズ日本橋から見た、隣接の「福徳神社」です。成人を迎えた晴れ着姿のお嬢さんたちが見られます。
「大コメ騒動」は、「鬼滅の刃」や「セーラームーン」など大ヒットのアニメの中で大人がじっくりと鑑賞できる作品です。
大正時代の実際にあった “米騒動” を題材にした娯楽作品に仕上がっております。
喰うことに命を懸ける女性たちの痛快コメディですが、ホロリとさせる場面もあり、このコロナ禍でも通用することなので考えさせられてしまいました。結果は分かっているのですが、途中のプロセスと役者さんたちの見事な演技を存分に楽しませていただきました。特に女優さんたちはピカイチです!
お米の有難さがたっぷりと身に沁みる映画です…
初詣2021 [国内旅行]
写真は、赤坂「インターコンチネンタル・ホテル東京」メイン・ロビーの正月飾りです。
2021年元日の朝、地元の「西之宮稲荷神社」に初詣に行きました。
今年は感染予防対策で日時を分散してのお参りが要請されて、朝8時に出かけましたがご覧のようにガラガラでした。なにか気が抜けてしまいました。
三日に浅草に出かける用事ができたので、ついでに浅草寺をお参りしてきました。こちらは東京有数の繁華街とあって結構な人だかりです。
年末年始はどうしても混雑するのでしょうね。
ただいつもと違うのは道路の真ん中に消毒液が置かれていたり、
ソーシャル・ディスタンスと検温の要請がありました。
約70年の人生で初めて目にする光景です。
コロナの終息と自身の健康を願いました。
コロナの爆発的な感染拡大が続く中ですが、お笑いの公演も上演中で生きるためのバイタリティーを感じてしまいます。早く、満員の客席でマスクなしで大笑いできる日を望むばかりです…
『東山魁夷と四季の日本画』展・山種美術館 [世界の美術館&博物館]
2020年の我が家としては最後を飾る美術展を楽しんできました。(12月15日・山種美術館)
お目当ては東山魁夷の連作「京洛四季」の“年暮る”です。以前からこの美術館で何回か拝見しておりますが、現実の暮れの瀬に激動の一年の締めくくりとして鑑賞したかったのです。
「京洛四季」連作4点を同時に鑑賞できる機会は滅多にありません。現在では描くことが出来ない京の風景にあらためて感動してしまいます。
同時に皇居新宮殿に飾られた作品(皇居内の実際の写真も同時に展示)と共に、東山魁夷と同世代の画家たち(山口蓬春や上村松篁、川合玉堂などなど)の逸品も一堂に会しており、年末を飾るひときわ豪華で充実した展覧会でした。
日本画の宝物館・山種美術館が大好きです。この年になり年々日本画の素晴らしさが感じられるようになりました。
展覧会だけではなくて、カレンダーや年賀状でも山種美術館が楽しめます。
コロナの終息を祈りつつ、今年は何回山種美術館に足を運べるか楽しみでなりません…