『水のかたち』展・山種美術館 [世界の美術館&博物館]
毎週のように日本列島は台風に襲われておりました。
9月19日敬老の日、山種美術館で『水のかたち』展を鑑賞してきました。
折しも台風の風雨が残る「水」の日で、実際に『水のかたち』が体感できる日でもありました。
山種美術館では昨年11月に京都から植樹された「醍醐の桜」の成長を確認する楽しみもあります。
かなりの大きさになりましたが、今後のさらなる成長が楽しみでなりません。
山種美術館は我が家から足の便も良くて年に3、4回は訪れて、毎回日本画の素晴らしさを存分に味わらせて頂いております。
放映中の大河ドラマの影響もあり「源平」関連の歴史画をじっくりと鑑賞したり、浮世絵や山水画の名品、さらには川合玉堂、川端龍子、千住 博の大作まで日本画の醍醐味で満腹感でいっぱいです。
いつもながらに思うのですが、これほどの作品群の保管や修復は我々素人には考えられないほどの大きなものなのでしょうね、表装や額装も含めて…。
来年2023年のカレンダーが発売になっておりました。
もうこんな季節なのですね、来年は私の干支「卯」年なので楽しみでなりません…
映画『アキラとあきら』TOHOシネマズ日本橋 [お気に入りの映画]
残暑が厳しい9月3日、日本橋・福徳神社境内では夏の風物詩「風鈴祭」が行われていました。
お目当ては隣接する「コレド室町2」内の「TOHOシネマズ日本橋」です。
この日は『アキラとあきら』を鑑賞しに出向きました。
邦画は久しぶりです。
『ドライブ・マイ・カー』以来ですから5ヶ月ぶり位でしょうか?
宇宙の彼方に行ったり、CGを駆使したド派手なドンパチもなく、真面目一筋な映画ですが、久々に邦画本来の楽しさを満喫させていただきました。
「映画」の面白さは目を見張る映像や臨場感あふれる音響など見た目もありますが、本来は原作と脚本とキャスティング、この3点のハーモニーが響き合って作品の完成度が上がるものと信じております。
2時間余りもの時間を感じさせません。数々の作品が映画化、TV化されている池井戸潤氏の原作の力強さにあらためて脱帽です。
スピーディーな展開の脚本に、それぞれが役柄にピッタリな役者陣、ひとつひとつの小さな結晶が集合して大きな宝石の如く輝きを放つ邦画作品と言っても過言ではないでしょうか。
これだから「映画館」で観る「映画」はやめられません。
次は何を観に行きましょうか? 秋から年末、話題作が公開を待っているようです!…
ミュージカル『ミス・サイゴン2022』帝国劇場 [演劇・舞台]
2020年春、ミュージカル『ミス・サイゴン』新演出版の日本上演が決定。前売り券も完売して、稽古も始まっていましたがCovid19のパンデミックにより公演すべてが中止となってしまいました。
払い戻しよりも舞台を観たかった!、その気持ちの大きさが今でも記憶にあります。
2年後の2022年夏、ごく一部のキャストに変更がありましたが2020年版が復活上演となりました。
先行予約抽選ははずれ、前売り開始日のネットもなかなかつながらず、評判の高さを思い知らされます。
ようやくネットがつながりチケットを購入。
2022年8月27日、大きな期待を胸にして訪れた帝国劇場です。
オープニングからビックリ!
オーヴァチュアのオーケストレーションに大幅な手が加えられており、初めて聴くサウンドの中でヒロインのキムが冒頭から登場する演出に変更されております。
どのような展開、演出なのか期待が膨らみます。
舞台美術の大幅な変更に、人力による舞台転換、しかもスピードは途切れず、ストーリーの緊張感は維持されたままです。
(30年前の日本初演時に、主役を演じた本田美奈子さんが舞台セットに足を挟まれて大けがをした事故など考えられない舞台美術&転換です)
アンサンブルを含めてキャスト皆々さんの熱演は賞賛すべきです。
印象に残るシーン、演技は多々ありますが、中でもACT.2のサイゴンのアメリカ大使館の門扉シーンはこれまで以上に凄まじさが増しました。押し寄せる民衆と入館を防ぐ米国職員との騒動を、門扉のこちら側と向こう側を扉の移動で見せる演出ですが、扉の移動回数がこれまで以上に多くなりその分キャストの皆さんが走り回る距離が増えて大変な思いをしていると思われます。ただ臨場感もその分増えており一糸乱れぬアンサンブルは見事です!
さらには実物大の軍用ヘリが登場して、映画並みのスペクタクル・シーンも堪能できます。実際にヘリを登場させるのは、今では日本だけで海外では映写による演出に変更されているとの事で、劇場の設備や機能をフルに使用して経費も多大な事に思えますが、この作品を観劇する喜びでもあり感謝します。
30年前の日本初演から再演ごとの観劇を経て、初めて訪れたニューヨークでは、本場ブロードウエイで観た最初のミュージカルがこの『ミス・サイゴン』でした。9年目のロングラン中で翌年に10年のロングラン記録を経て幕を閉じた報道を記憶しております。
いずれにしても涙もろい私には毎回ハンカチが手放せない作品です。
2020年の公演中止ショックを体験して、今回は万全な体制のもと安心して観劇できるものとほぼ確信をしておりましたが、早々とプレビュー公演が中止となってしまいました。
我が家の観劇日は8月27日、その直前にも感染者が確認されて公演の中止が発表されました。
当日までヒヤヒヤで、中止にならないことを祈るばかりでした。
一部キャストの入れ替えはありましたが、無事に観劇出来て大喜びです。
やはり生のステージは最高! 舞台から伝わるキャストの皆さんの熱気と、客席の観客の皆さんの熱気が直に伝わってきます。
ブラボー!、締めは当然ながらスタンディング!…
2022年8月、緑あふれる日比谷公園から見る『帝国劇場』です。
映画『ディズニー バズ・ライトイヤー』TOHOシネマズ日比谷 [お気に入りの映画]
ディズニーの映画『バズ・ライトイヤー』を観てきました。(8月17日 TOHOシネマズ日比谷・スクリーン3)
ディズニーとピクサーの映画『トイ・ストーリー』に登場するあのおもちゃの「バズ・ライトイヤー」の物語です。
相棒のおもちゃ「ウッディ」と共に『トイ・ストーリー』の進行をつかさどる主役でもあります。
おもちゃの「バズ」は、持ち主のアンディ少年が95年のお誕生日に父親からプレゼントされたもので、映画館で見た「映画」の主人公が大好きになり父親にねだって買ってもらったもの、とのエピソードになっています。
アンディ少年が見た「映画」そのものが今回公開されたわけです。
アンディが大興奮して「バズ」を好きになった事に大納得です、「バズ」がなんとカッコいいことか!
年寄りの私でも「バズ」のフィギュアが欲しくなる程です。
子供だけでなく大人も十分に楽しめる出来栄えで、ディズニー&ピクサーが決して手を抜かない制作姿勢にいつもながら拍手を贈っています。
バズが時空を超える飛行に挑戦するシーンは、トム・クルーズの「トップ・ガン マーヴェリック」で音速を超える飛行に挑戦するシーンに匹敵する迫力と感動があります。
幼いころから、映画館でディズニー映画を楽しんできました。昨今はネットでの配信公開が相次いで映画館での新作上映は数えるほどしかありません。
映画は映画館で見る物…、私みたいなアナログ人間がまだまだいることを忘れないで欲しいです…!