『日本美術の裏の裏』展・サントリー美術館 [世界の美術館&博物館]
リニュアル・オープンしたサントリー美術館を訪れました。
“日本美術の裏の裏”とタイトルにあるように、サントリー美術館が所蔵する名品をただ単に正面からの鑑賞だけではなくて、趣向を凝らして多方面から鑑賞する展覧会です。
まず入館すると、どこからか水の流れる音が聞こえてきます。正面には今回のロゴ・デザインに使用されている江戸時代の円山応挙の一幅 “青楓瀑布図” が展示されており、水の効果音に納得です。
次は “空間をつくる” コーナーです。重要文化財の屏風が展示されている部屋は襖から入ります。
床面に飛びまわる蝶々のシルエットが投影されたり、心がウキウキして笑みがこぼれるこれまでになかった演出が随所に施されておりました。
“和歌でわかる” コーナーには、一見不思議なポップが吊り下げられて反転した文字が写し出されています。
コロナ対策のソーシャル・ディスタンスはこんな感じです。
ほかにもコーナーは、“小をめでる” “風景にはいる” “心でえがく” “景色をさがす” とあり、まったく飽きません。見せ方に驚き、展示作品の質の高さに驚き、タイトル名に納得!です。
知ったかぶりをして、薀蓄を述べて、お高く留まっている、そんな感じはまったくありません。これが本来の美術・芸術を楽しむ方法なのでしょうか。楽しみながらも充実した時間でした…
2020-11-17 05:00
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