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映画『椿の庭』シネスイッチ銀座 [お気に入りの映画]

4月13日、久々に銀座に出ました。

ビックリです、無地のガラス張りだった『松屋 銀座』の外壁に見事な化粧が施されておりました。

良く見ると有名ブランドとデザイナーの名前です。いつの間に?…、度肝を抜かれた思いです。

s-『松屋 銀座』外観.jpg

銀座に出かけたのは映画を観るためで、これもまた久しぶりです。

シネスイッチ銀座で『椿の庭』13:00の回を鑑賞しました。

s-映画『椿の庭』シネスイッチ銀座・タイムテーブル.jpg

何の予備知識もなく、ただ富司純子さんの名前に惹かれての鑑賞ですが大正解でした。

この映画で大きく心がゆすぶられたことが3点あります。

1点目は当然のことながら富司純子さんです。久々に拝見したお姿に感動すら覚えました。その演技も、その風格も、押しも押されぬ大女優そのものです。抑えたお芝居には気品も感じられて、富司純子健在!です。冒頭の四十九日法要を終えて喪服から普段着に着替えるシーンでは、背中だけしかも左半分しか映し出されませんが和服の着付けは見事で見とれてしまいました。富司純子=和服=日本美女、うっとりしてしまうほどです。

s-映画『椿の庭』シネスイッチ銀座・ポスター.jpg

2点目はオープニングからエンディングまで数多く映し出される四季の植物(草花)と虫(昆虫)の姿です。日本の四季が見事に切り取られて、さらに雨や海の景色が加わり、季節や人生の移ろいを目にすることが出来ます。

これまでにも樹木希林さんが出演した『モリのいる場所』や『日日是好日』などでも様々な四季の草花が写し出されておりましたが、何度見ても心に染み入ります。それだけ年輪を重ねた年寄りになった証拠でしょうか?

最後の3点目は作品のテーマを表現する重要な挿入歌です。古いLPレコードを聴くシーンが再三登場しますが、最初のシーンでレコード針が落とされて曲が流れると思わず鳥肌が立ってしまいました。流れ出る曲は『ブラザーズ・フォア』が歌う『トライ・トゥ・リメンバー』、出だしですぐにわかりました。60年代の初頭東京オリンピックが開催された頃でしょうか、ブラザーズ・フォアやジョーン・バエズが大好きでよく聴いておりました。“思い出してごらん、あの9月の頃を…”と、昔を振り返りながらも前に進もうとする少しセンチメンタルですが名曲です。オフ・ブロードウエイで40年以上もロングランを続けた伝説のミュージカルの挿入歌で、今ではスタンダード・ナンバーとして歌われております。70歳になった現在、このような形で再び聴けるとは思ってもおりませんでした。ウルウルしたのは当然で、これから我が家のレコード・ライブラリーを探してあらためてじっくり聴こうと思っております…

おとなの見るべき映画です、時間を気にせずにじっくり鑑賞してほしい名作です…!

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