映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』TOHOシネマズ日本橋 [お気に入りの映画]
沁みた、ここまで心に深く沁みるとは…!
映画館が再開されて、『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』を見てきました。(6月21日TOHOシネマズ日本橋・スクリーン5)
見ようと思ったきっかけは、今年の米アカデミー賞に作品賞を含む6部門にノミネートされたことを知ってからです。あの『若草物語』、4人姉妹の成長を綴った古典的名作あの『若草物語』を今さら何で映画化?、アカデミー賞でノミネート?
さらには昨年クリスマス・シーズンに公開された欧米では大ヒットの感動作と評判になった事を知り、期待が膨らみました。
コロナの影響で座席数は半分に制限されているものの、残席は僅かでした。
見て良かったです。いや、今見るべき映画です。4姉妹の成長を通して、日本では遅れに遅れている性差・女性軽視問題や、貧困など格差の問題、さらには肌の色の違いによる問題などなど、様々な要素が織り込まれております。少女時代と大人になった時代とを目まぐるしくもダイナミックに交互させた映画的手法には感心以外の言葉がありません。
随所にショパンやシューベルト、ドボルザークやヨハン・シュトラウスのメロディーが使用されて時代の雰囲気を盛り上げます。何よりも特筆すべきは女優軍の素晴らしさです。キャスティングの妙と言うべき、4姉妹と母親、叔母の6女優が光り輝いております、上手いこと、上手いこと…!。アカデミー賞の主演女優賞(シアーシャ・ローナン)、助演女優賞(フローレンス・ビュー)のノミネートは納得です。衣装デザイン賞を受賞したジャクリーヌ・デュランの衣装はデザインも裁縫も着用も大変だった事と感じられるほど重厚で見事です。
コロナの影響で公開が遅れましたが、むしろ良かったのではないでしょうか? 4姉妹が成長と共に経験する“新しい生活様式”は、現在のコロナの時代で我々が経験する“新しい生活様式”と相通じるものがあります。たかが『若草物語』とたかをくくっていた私がバカでした。『若草物語』は時代を超越した不朽の名作なのです!!…
2020-06-30 05:00
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