『東山魁夷の青 奥田元宗の赤 』展・山種美術館 [世界の美術館&博物館]
12月11日、今年最後の美術展を鑑賞してきました。
渋谷区広尾の山種美術館で開催されている『東山魁夷の青 奥田元宗の赤 ―色で読み解く日本画ー』展です。
山種美術館に収蔵されている日本画の名作を、色を通じて分類展示、解説されております。なかなか面白い発想、企画だと思います。
選ばれた色は、青・緑・赤・黄・黒・白・銀・金の8色で、それぞれの色が生かされた作品が鑑賞できます。色の持つ特色をここまで考え尽して作品が描き上げられていることに驚かされます。
さらにそれらの色を作り出す絵の具も展示解説されております。絵画の素晴らしさに興奮しながらも絵の具の素材にも驚かされてしまいました。フェルメールや日本の浮世絵にも使用されている高価なラピスラズリの原石を始め、鉱物や貝殻などの天然素材から金箔・銀箔に代表される箔までもその種類の多さに驚かされます。特にプラチナの箔があることを初めて知り、技術的進歩にただただ眼を見張るだけでした。自在に色を操る画家のテクニックは計り知れなく、相当な修行や勉強したものと思われます。私みたいな凡人には無理でしょうね…
私にできるのは出来上がった作品を鑑賞することが精一杯です。来年のカレンダーを眺めながら、来年もまた素晴らしい作品に出合うことを願うばかりです…!
2019-12-17 05:00
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