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『ガレも愛した清朝皇帝のガラス』展 サントリー美術館 [世界の美術館&博物館]

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“東京ミッドタウン” 東京の一等地六本木に、高級ホテル ザ・リッツ・カールトン東京を含めた文化的な総合施設地区です。有名なレストランやショップのみならず、一般の居住施設や季節に応じた文化交流も盛んに行われております。その一角に“サントリー美術館”があります。

開催中の『ガレも愛した清朝皇帝のガラス』展を見学してきました。(6月18日)

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ガラス美術工芸品の勉強をさせて頂きました。エジプトで開発発明されたガラス細工は地中海を経て中国に渡り、紀元前5~3世紀頃にはすでに中国で制作されていたそうです。17世紀になり中国の文化と融合してガラス工芸が飛躍的に発展して、現存されている作品を目の前にするとその緻密な技巧には驚かされます。色の違うガラスを何層にも重ねて表面に文様を彫り込む(切り込む)正に神業的な技巧が当時すでに存在していたり、あるいはガラスが冷めないうちに別に作られたガラス片を張り合わせる技術もあり、見事としか言いようがありません。

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18世紀になり、中国で制作された作品の展示会がベルリンで開催されて、見学したフランスのエミール・ガレに多大な影響を与えたそうです。中国とガレの作品、嬉しい事にそれら両方が並べて展示されており、見比べられる贅沢が味わえました。それにしても日本の“サントリー美術館”が多数のガレ作品を所蔵していることにもビックリでした。

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もう10年以上も前ですが、パリの“オルセー美術館”で観た、ガレの“手”が忘れられません。

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一瞬おどろおどろしい作品ですが、よく見ると海の底から浮き上がってきたかのように海藻や貝殻などが手にへばり付いています。本物を見たときに彩色や造形に、どうやって作ったの?、とただただ感心をするばかりでした。今回の展覧会も同じですが、これらの作品群に出会えた事に感謝をしなくてはいけません。この年齢になりまたひとつ勉強する機会を与えてくれたのですから…。


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