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フランス宮廷の磁器『セーヴル、創造の300年』展・サントリー美術館 [世界の美術館&博物館]

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サントリー美術館で『フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年』展を観てきました。(1月9日)

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お正月早々、目の保養をさせていただきました。300年にわたるセーヴル工房の作品が一堂に会しております。見事と言うほかはありません。初期の作品の保存には大変な苦労があったことでしょう。

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“マリー・アントワネットから草間彌生へ”の言葉通り歴史もすべてを見せてくれて大満足です。

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興味をひかれたことがひとつあります。16歳高校2年生の春、初めてオペラのステージに接しました。プッチーニの『蝶々夫人』です。タイトルロールを砂原美智子さん、ピンカートンを丹羽勝海さんが歌われて、劇中に数々の日本の旋律が登場することに興味を持ち、観劇後に制作過程を調べたところ物語の原作にはピエール・ロティの『お菊さん』をモデルにしている記述がありました。しかしそのロティさんも、本の内容も当時は全く分からずにそのままとなってしまいました。

昨年暮れに『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』を東京都美術館で鑑賞した際に、ゴッホ自身が大量の浮世絵と『お菊さん』の本を蒐集していたことを知りました。下の写真、2枚は『ゴッホ展』より、

ピエール・ロティ『お菊さん』原作本.jpg

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さらに今回の美術展で“第3章 20世紀のセーヴル”コーナーに、日本の陶芸家沼田一雅氏が1904年にセーヴで作成した硬質磁器の『お菊さん』が展示されております。画像が小さいのですが、ご覧ください。

『お菊さん』沼田一雅1904 硬質磁器.jpg

プッチーニ、ゴッホそしてセーヴルへと、私の中では『お菊さん』を通じて点と線で結ばれました。人生は面白いですね、高校生で聴いたオペラが半世紀を経て何気なく訪れた美術展に繋がれていたのです。残り少ない人生ですが、これからは何と繋がっているのでしょうか?、楽しみです…


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