『ゆかいな若冲・めでたい大観』展 山種美術館 [世界の美術館&博物館]
かなり以前から望んでいた『山種美術館』をようやく訪れる事が出来ました。(3月1日)
『ゆかいな若冲・めでたい大観』展です。HAPPYな日本美術を楽しんできました。
お正月から開催されているこの展覧会はめでたさで溢れておりました。やはり早めにお正月に観に来ればよかったかな? 展示作品の一部を紹介します。まずは、横山大観の『寿』です。
『寿』の文字もさることながら、背景に色調の異なる金泥で描かれた松竹梅が見事です。初めて拝見させていただきました。続いて初代美術館長・山崎種二氏の長女の婚礼に際して川合玉堂が描いた『松上双鶴』です。松枝に鶴はありえませんが、めでたさが伝わってきます。
近代のそうそうたる作家の作品がタップリと楽しめる山種美術館ならではの企画展ですが、江戸時代の伊藤若冲の作品も多いに楽しめました。なずは七福神から『大黒図』、『布袋図』、『恵比寿図』です。
続いてユーモラスな『河豚と蛙の相撲図』と『海老図』です。
今回の展覧会のモチーフとして使われている『伏見人形図』も伊藤若冲の作品です。
ほかにも、歌川国芳の『きん魚づくしぼんぼん』や、苅野一信の『布袋唐子図』にも幸せを感じてしまいました。
終盤、“幸福な情景”のコーナーでは、近代、私が生まれた頃の作品が観賞できました。昭和27年 伊藤深水の『春』と、昭和30年頃 鏑木清方の『佳日』です。なにか、ホットするやさしさと懐かしさが画面から伝わってきます。
あと半月ほどで4月になり、新年度が始まります。“春4月”、お正月とは一味違う新春でもあります。私も“新高齢人”としてのスタートとなります。身に、心に、少しづつ、少しづつですが、栄養を与えていきたいと思います。人生を楽しむために…
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