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『モネ展』東京都美術館 [世界の美術館&博物館]

12月8日、上野の東京都美術館で『モネ展』を観賞してきました。暦の上では大雪を過ぎて真冬ですが、暖冬のせいか晩秋のような暖かな陽気でした。s-『国立博物館』前.jpg

正面の国立博物館に向かう通りも秋の景色です。国立西洋美術館前から空を見上げると真っ青な空と鮮やかに色付いたイチョウの樹が見事な色彩を作り上げておりました。s-『国立西洋美術館前』.jpg

s-『モネ展』看板.jpg

s-『モネ』展 チケット.jpg

モネと言えば代表作の『睡蓮』、かなりの数を書き残して私たち夫婦もパリのオルセー美術館や上野の国立西洋美術館で、多数お目にかかっております。単に水面とそこに浮かぶ睡蓮と水藻を描いただけの作品ですが、不思議な静寂と水面の動きを感じ取ってしまいます。s-モネ『睡蓮』1903.jpg

今回の展覧会の目玉となっている『サン=ラザール駅』(1877年)です。初めて目にする作品です。機関車の蒸気などに動きが感じられて、画像ではなくて動画に見えてしまいます。s-モネ『サン=ラザール駅』1877.jpg

さらに晩年、白内障を手術して片目が見えなくなってからの作品が展示されておりました。住んでいたジヴェルニーで『柳の木』と『バラの小道』を描いた作品群です。『睡蓮』からは想像も出来ない色使いと荒々しいタッチに驚かされます。最晩年1920-22年に描かれた『バラの小道、ジヴェルニー』です。『睡蓮』と同じ作家の作品とはとうてい思えません。s-モネ『バラの小道、ジヴェルニー』1920-22最晩年.jpg

展示室を一巡すると会場の出口に、田辺誠一氏による『モネ in JAPAN』が飾られておりました。そのやさしさにおもわず笑顔になってしまいます。s-『モネinJAPAN』 田辺誠一.jpg

“芸術の秋”とは良く言ったものです。私には芸術などよくわかりませんが、この日モネが描き残してくれた絵画に接して、少しばかり心が豊かになった気がします。(気がするだけかも知れませんが…)機会があるたびに世界中の美術館を訪ねておりますが、その都度本物の持つ力に圧倒されてしまいます。大食いをしてゲップを出すよりは、おいしいものを少しづつ味わっていただきたいものです。さて次は何が私たちの心を満たしてくれるのでしょうか、楽しみです…?

 


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