SSブログ

『ポンピドゥー・センター傑作展』東京都美術館 [世界の美術館&博物館]

上野の東京都美術館で『ポンピドゥー・センター傑作展』を観てきました。(9月19日)

s-東京都美術館.jpg

s-チケット.jpg

s-東京都美術館・入口.jpg

パリ、ポンピドゥー・センターから来日した作品は約70点。1906年から1977年までの間で、1年1作家1作品で20世紀美術をたどる展覧会です。まず目に飛び込むのは鮮やかなフランス国旗、≪旗で飾られた通り≫ ラウル・デュフィ 1906年です。

 s-旗で飾られた通り ラウル・デュフィ 1906.jpg

少し飛んで1926年にはロベール・ドローネーの≪エッフェル塔≫があります。

s-ロベール・ドローネー エッフェル塔 1926.jpg

それぞれ鮮やかな色彩で、本場パリのエスプリが感じられます。

時代は前後しますが、普段からお馴染みの作品にも出会えます。まずは1917年、マルク・シャガールの≪ワイングラスを掲げる二人の肖像≫

s-マルク・シャガール ワイングラスを掲げる二人の肖像 1917.jpg

1935年は、パブロ・ピカソの≪ミューズ≫

s-パブロ・ピカソ ミューズ 1935.jpg

1948年は、アンリ・マティスの≪大きな赤い室内≫

s-アンリ・マティス 大きな赤い室内 1948.jpg

絵画だけではなくて、写真作品もあります。1932年アンリ・カルティエ=ブレッソンの超有名な≪サン=ラザール駅≫

s-アンリ・カルティエ=ブレッソン サン=ラザール駅 1932.jpg

私が特に足を止めて見入った年代が、終戦を挟む1944年から1946年のコーナーです。まず、1944年はオペラ座前で撮られたモノクロの写真です。フランス語に交じりドイツ語の看板や標識の中、ドイツ軍が撤退する様子が撮影されております。≪ドイツ軍が撤退するオペラ座広場≫作家はジャン&アルベール・ゼーベルガーです。手元に写真がなくて残念ですが、歴史の一瞬が見事に捉えられております。

続く、1945年は展示作品がありません。エディット・ピアフが歌う≪バラ色の人生≫が静かに流れているだけです。

そして1946年を見ると、アンリ・ヴァラシンの色鮮やかな≪ピンクの交響曲≫が展示されております。

s-アンリ・ヴァランシ ピンクの交響曲 1946.jpg

ナチスに占領された時代から終戦へ、そして解放された新しい時代が、この3年間の作品で見事に表現されております。戦争を知らない私ですが、胸に迫るものを感じてしまいました。見事な演出です…

芸術とか、文化とか、私にとっては難しくて理解できませんが、映画を見たり、コンサートに行ったり、美術展を観たりしていると、時々ハッとさせられて心に残るものを感じることがあります。心の肥やしや心の引き出しになっているのでしょうか?そうであればもっともっと吸収したいものです…


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。