歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』 [演劇・舞台]
新装なった歌舞伎座にようやく、本当にようやく行く事が出来ました。八月納涼歌舞伎公演、24日の第1部を観てきました。久々の歌舞伎でワクワクしながら出かけました。
出し物は、『おちくぼ物語』と『棒しばり』の2本です。『おちくぼ物語』は、継母におちくぼんだ部屋で召使として働かされている姫が貴公子と結ばれる、日本版のシンデレラ物語です。七之助には見とれてしまう美しさがあります。
旧歌舞伎座と比べると客席は少しゆったりした感じで落ち着きがあります。和服姿の中年女性の多さは以前と変わりありません。変わらないのはもうひとつ、幕間の食事です。35分間の休憩時間に客席のお客様のほとんどが席でお弁当を広げております。歌舞伎座独特の風景で、これこそ歌舞伎座だと、感心するやら、納得するやら…。
続く2本目は、舞踊の『棒しばり』です。主人が所用で出かけるために、使用人が酒を盗み飲みしないように手を縛りますが、そこはそれ、どうにかして不自由な手で酒を飲もうと四苦八苦します…。
見事な振り付けです。初演は大正5年(1916年)1月なので比較的新しい作品ですが、現代と違って娯楽の少ない当時の観客には大うけしたに違いありません。約100年ほど経た今でも、その面白さに感心してしまうほどですから…。大笑いしながらも、その見事なパフォーマンスにウルウルしてしまうほどでした。
わずかな時間でしたが、久々に歌舞伎の楽しさと面白さを五感で存分に味わいました。人間って素晴らしい、舞台上の演者さんだけでなく、裏方さんにも拍手をしたいほど、生の舞台に感動しました。次はいつ観に行きましょうか、楽しみです…
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