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『ラファエロ』展 国立西洋美術館 [世界の美術館&博物館]

s-ラファエロ展 国立西洋美術館01.jpg                                                s-ラファエロ展 チケット.jpg

  上野の国立西洋美術館で開催されている『ラファエロ』展を観てきました。(4月9日)              お目当ては、看板など全ての宣伝で使われている聖母子像です。                          この聖母子像、正確には“大公の聖母子”と題されて、フィレンツェ・パラティーナ美術館に所蔵されている作品です。                                                                s-ラファエロ:大公の聖母・フィレンツェ、パラティーナ美術館.jpg                                 背景がすべて真っ黒に塗りつぶされておりますが、当初は風景が描かれていたとの事。年月が経ち痛みが激しくなり、作品そのものの価値を保つために後世の人が塗りつぶしたことがX線や赤外線などにより判明したそうです。                                                   思い出されるのが聖母子と幼い聖ヨハネを描いたラファエロの別の作品で、背景がはっきりと描かれております。                                                              私たちが鑑賞した2作品を紹介します。                                                   まずは、パリ・ルーブル美術館の“聖母子と幼児聖ヨハネ(通称:美しき女庭師)”             

            s-ラファエロ:美しき女庭師・ルーブル美術館.jpg                                そして次に、私たちがラファエロ作品の中で一番好きな聖母子像です。                              ウィーン美術史美術館所蔵の“聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ(通称:草原の聖母)” 

           s-ラファエロ:ベルヴェデーレの聖母・ウィーン美術史美術館.jpg                         完全な三角型の構図に、幼児独特な柔らかな肉感、よく見ないと見逃してしまいそうな頭の上のリング、幼子をやさしくいたわるような面差しの聖母、これこそがラファエロと言える作品で時間を忘れて見入ってしまったほどです。

ところがこの記事を書くにあたり、ふたつの作品の画像をネットで探し出したところ、私が大きな間違いをしていることに気がつきました。それは、この“草原の聖母”を今までてっきりパリのルーヴルで観たと思っていたことです。ダ・ヴィンチの“岩窟の聖母”が展示されているグランド・ギャラリーの、同じ壁面に展示されてそこで鑑賞したと思い込み、さらに“女庭師”はウィーンで観たと、完全に逆になったおりました。記憶のあやふやさは加齢による記憶力の低下でしょうか。それとも、今回記憶の修正、訂正ができたことを喜ぶべきでしょうか。 

ひとつ記憶が定かなことがあります。ダ・ヴィンチの“岩窟の聖母”で思い出しましたが、ダ・ヴィンチ本人が描いた直筆のオリジナル作品をパリのルーヴル美術館で、弟子たちによって描き直された作品をロンドンのナショナル・ギャラリーでそれぞれ鑑賞した記憶は確かなことです。両作品を鑑賞できた喜びは何物にも代え難いものです。(できることなら、両作品を隣り合わせで見比べてみたい…)

ウィーンにも、パリにも、ロンドンにも、もう一度訪れて記憶の修正、訂正をしたいものです。             さらにはプラドやドレスデン、エミルタージュの記憶も欲しいです。 贅沢かなぁ~???

 


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