高倉 健 映画『あなたへ』 [お気に入りの映画]
久々におとなの映画を観てきました。(9月17日 有楽町マリオン・日劇2) 健さんの魅力と、おここ臭さが感じられる作品です。スクリーンで健さんを見るのは何年ぶりでしょうか?顔のしわや歩き方に“老けたねぇ~”ともらしたら、妻から“自分もそうでしょう!”と、叱られてしまいました。健さん81歳、わたし61歳、ようやく男としての魅力が出てくる年齢でしょうか。(健さんはともかく、わたしはまた怒られそうですが…)
奥さん(田中裕子さん)の遺言に沿って、遺骨を生まれた長崎の海に散骨すべき、富山から長崎まで一人旅をするロード・ムービーです。途中、飛騨高山、京都、大阪などで出会った人々(ビートたけしさん、草彅 剛さん、佐藤浩市さん、などなど)との交流と、無事に海に散骨をするまでを、語り口は淡々としてやさしいものの夫婦や家族の絆など、強烈なメッセージが伝わってきます。キャスティングの妙と言うべき、それぞれの役者さんが役にはまっております。特にラストの散骨をする船の老漁師を演じる大滝秀治さんは、出演場面もセリフも少ないものの、役者としての大きさと深さを感じてしまうのはわたしだけでしょうか?
健さんにはまだまだ役者として頑張ってほしいです。年齢を重ねるほど、おとなの人間を演じることができるのですから…。健さんの魅力満載で後世に名作として残る作品でしょう。もう一度ゆっくりと映画館で見たいものです。こんな気にさせる映画は最近出会ってないような気がします…
〈写真は、東宝オフィシャル・サイトより〉
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