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ラ・トラヴィアータ 椿姫 [オペラとミュージカル]

  ヴェルディの傑作オペラ《 椿姫 》、東京では今年2大歌劇場の来日公演が予定されております。    7月に『トリノ王立歌劇場』、9月に『英国ロイヤル・オペラ』でそれぞれ上演されます。 

s-トリノ王立歌劇場2010.jpg                                    <トリノ王立歌劇場・日本公演 HPより>

                                       s-英国ロイヤル・オペラ2010.jpg                                                                                          <英国ロイヤル・オペラ・日本公演 HPより> 

  《 椿姫 》は大好きなオペラのひとつで、高校生の時(1966年)に見た『ベルリン・ドイツ・オペラ』の来日公演が忘れられません。ヴィオレッタはスペインの歌姫 ピラール・ローレンガー。当時購読していた雑誌「音楽の友」で来日特集が組まれてそのポートレートの美しさに惚れ惚れしてしまったほどです。実際のステージは写真のイメージとはかけ離れており、病弱で繊細な体形を想像していた私の期待を裏切られてしまいました。客席の隅々まで響き渡らせる声量を維持するためには必要なのかもしれません。ラスト・シーン、命の炎が燃え尽きるように一瞬の輝きの後、倒れるように亡くなる時、“ドタンッ!”という音が今でも記憶にあります。ただ、ローレンガーの声の美しさは忘れられなくて当時の来日メンバーによるCDは今でも大切にしております。                       《 椿姫 》を見るたび、聞くたびに、「社交界の華としての高級娼婦」との役柄がなかなか理解できませんでした。単なる「娼婦」と社交界の「高級娼婦」とどう違うの?、高校生の時から疑問に思っておりました。今回、『トリノ』では快楽を追い続ける娼婦ヴィオレッタを演じ(ナタリー・デセイ)、『英国ロイヤル』では従来どおり、ひとりの女性としての知的なヴィオレッタ(アンジェラ・ゲオルギュー)が演じられるそうで、全く異なった『 椿姫 』(ラ・トラヴィアータ 道を踏み外した女)を見比べることが出来ます。ゲオルギュー版は94年の公演(指揮 サー・ゲオルグ・ショルティ)がDVD化されて、我が家の『 椿姫 』№1のお気に入りです。ちなみに№2は92年にミラノ・スカラ座でリッカルド・ムーティーの指揮で上演されたティツィアーナ・ファッブリチーノ版です。                                   9月にゲオルギューのヴィオレッタを生で聴きたいのですが、S席¥54,000では夫婦で行くと ¥108,000になり、パンフレット代や食事代などを考えると…、一晩のオペラ鑑賞には我が家では高すぎます。安いテーブル・ワインをチビチビやりながら、手元にあるDVDを楽しむことにしましょう。我が家がオペラ・ハウスになるのです。ワクワクしませんか?


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