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Fish & Tips [食べ歩き]

  『Fish & Tips』(フィッシュ&チップス)                             タラやカレイなどの白身のさかなを、卵と水で溶いた小麦粉の衣で揚げた、イギリスを代表する食べ物。今日はその『Fish & Tips』の食べくらべを紹介します。

 1860年のロンドンにはすでに『Fish & Tips』を販売するお店があったと記録に残っているほど歴史があるそうです。私たち夫婦の歴史の中で『Fish & Tips』を正式に注文して食べたのは1992年2月、フロリダのユニバーサル・スタジオの園内にあるレストラン“FINNEGAN’S  Bar&Grill”です。15cm位の切り身で、揚げたての『Fish』が4本と、アツアツの『Tips』(フライド・ポテト)が特製の新聞紙が敷かれたバスケットの中、山盛りになって供されます。ホクホクのおいしさにこの時からやみつきになってしまいました。

 

<“FINNFGAN’S”at UNIVERSAL STUDIOS FLORIDA>

 

<揚げたて、アツアツに、レモンをぎゅっと…。写真は2003年10月撮影> 

 東京でこの『Fish & Tips』をいただくなら、“イングリッシュパブ ローズ&クラウン”がお勧めです。ヴィクトリア調の店内でイギリスのパブの雰囲気が楽しめます。都内に10件程度のお店がありますが、私たちが良く利用するのは有楽町店です。有楽町駅前の電気ビル1階にあり、交通の便も最高です。ここの『Fish & Tips』はひとくちサイズで供されて女性でも食べやすいと思います。一般家庭ではなかなか使われない(我が家にないだけかも?)、“モルト・ビネガー”(麦芽から作った穀物酢)も置かれており、そのビネガーをたっぷりかけて本場と同様の食べ方が楽しめます。(1人前750円位だったと思います) 

 さて、2005年4月にロンドンを訪れると、市内のあちらこちらで『Fish &  Tips』を販売する露店が見受けられました。揚げたてを紙袋に無造作に入れて、上から塩とモルト・ビネガーをドバぁ~っとかけて、その場でほおばっています。いかにも“うまそぉ~!”  19世紀半ばに登場して以来、安価なため一気に労働者階級の日常食になったと言うこの『Fish & Tips』は、戦後、国からの配給食糧にもなったそうですが、カロリーが高いために今では若い女性からは敬遠されているそうです。しかしながら私たち旅行者にとっては、ロンドン=パブ=ギネス・ビール=Fish&Tipsとつながり、地元でぜひ食してみたい料理のひとつです。早速、行きました。泊まっているホテルがあるボンド・ストリート近くのパブ“The Audlley”、いかにも歴史あるパブの趣があります。当然のことながら『Fish & Tips』を注文します。カウンターで注文と支払いをして、テーブル席で待つこと数分、本場の『Fish & Tips』が運ばれてきました。まず、その大きさにビックリ、Codと呼ばれるタラの一種で、半身がそのまま揚げてあります。お皿からもはみでる程で、長さ30cm以上はあるでしょうか。なおかつ、付け合せのフライド・ポテトとグリーンピースの煮物が山になっています。テーブルにあるタルタル・ソース、ケチャップそしてモルト・ビネガーと塩を使ってそれぞれの味を楽しみます。正直、途中で飽きるほどの量がありました。ランチ・タイムだったせいか、隣りのテーブルではOL風の女性も『Fish & Tips』をいただいており、見るときれいにたいらげておりました。『Fish & Tips』は今でもやはり国民食なのでしょうか。値段は7£、当時のレートで約1500円でした。なお現地では、“フィッシンチップ”で通じます。

 

<“The Audlley”外観、ランチ・タイムは親子で食事も…>

<『Fish & Tips』、食べかけですが…>

<パブでいただくビールは最高!>

“いらっしゃいませ、こんにちは! ただ今、『FIsh & Tips』が出来上がりました。ぜひ、ご賞味ください!”

 

 

 

 

 

 

 

 


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