ミュージカル『ラ・マンチャの男』払い戻しと見果てぬ夢 [オペラとミュージカル]
今年(2022年)2月日生劇場のミュージカル『ラ・マンチャの男』が、コロナにより公演の一部が中止となりました。
この作品との出会いは昭和44年(1969年)4月にさかのぼります。
18歳に成りたての若造が大いに感動して、もう一度観劇に行っております。
以来50余年、六代目市川染五郎から九代目松本幸四郎へ、さらには二代目松本白鸚を襲名して、その長い年月を共に歩み、初演からの度重なる再演を存分に楽しませていただきました。
完全なファイナルとなるこの2月公演は、手始めに7日の夜公演を観劇して、千秋楽の公演を楽しさと寂しさも含めて待ち望みました。
前売り開始日の繋がらないオンラインにイライラしながらも確保したプラチナ・チケットですが、上演数日前にただの紙きれとなってしまいました。
本当に、本当に、本当に残念でたまりませんでした。
観客の残念さより、二代目松本白鸚氏の無念さを思うと心が痛みます。コロナめェェェ~!!
5月末に入場券代金の払い出し通知票が郵送されました。
6月1日に金額を受け取り、『ラ・マンチャの男』が完全に終わってしまいました。
せめて千秋楽の舞台は観たかった…!
それでも “見果てぬ夢” は終わっておりません。(…そう思いたいです)
六代目市川染五郎が『ラ・マンチャの男』の舞台に立ったのが27歳時、現在の八代目市川染五郎は現在17歳で、あと10年で同年齢となります。
歌舞伎界のみならず芸能界全般で大いなる脚光を浴びている八代目市川染五郎さん、学校をやめて芸事に専念する旨、週刊誌の見出しをみました。10年後の『ラ・マンチャの男』の舞台が夢ではありません。
主演・市川染五郎27歳、演出・松本白鸚90歳、観客の私は80歳、決して無理ではないと思うのですが…
最後に、現在歌舞伎座で上演中の六月大歌舞伎第二部、『信康』のポスターです。
徳川家康を演じる二代目松本白鸚の貫禄と、若くして命を絶った家康の長男・信康を演じる八代目市川染五郎の凛々しさが伝わってきます。当代きっての名舞台との評判も納得です。
10年後(?)の『ラ・マンチャの男』の舞台が楽しみです。“見果てぬ夢は” 終わっておりません…!
2022-06-14 05:00
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