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『川合玉堂』展・山種美術館 [世界の美術館&博物館]

東京では今年3月中旬に桜の開花が宣言されて下旬には満開となり、4月にはすでに葉桜となってしまいました。

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散った花びらが路面を飾っている4月1日、広尾の山種美術館で『川合玉堂展』を観てきました。

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サブタイトルに「山崎種二が愛した日本画の巨匠」とあるように、美術館の創立者・山崎種二氏が川合玉堂との親しい交流から蒐集された数多くの作品の展覧会です。

「山種美術館」は我が家では毎度お馴染みになっており、都内の近場で日本画と言えばここが最高です。何度訪れてもハズレはありません。写真などとは比べ物になりません。本物の持つ迫力、力強さを毎度のことながら感じております。

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展示品の中には以前にほかの企画展で拝見したものもありますが、あらためて拝見すると名画としての価値がさらに伝わり感動すらしてしまいます。

いつもながら思うのですが、作品の保存・修復などにどの位の時間と経費が必要なのでしょうか? 年寄りの一般庶民としては想像すらつきません。

今回は玉堂の師である望月玉泉や橋本雅邦などの作品も展示されてその技巧や画面構成なども見比べることが出来ます。それらの制作年は天保から明治年間となりますのですでに100年以上が経過しております。保存管理はどのように行っているのでしょうか?

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さらに付け加えるならば「表装」の素晴らしさがあります。展示されているほとんどの作品に同じ紋様の表装が施されております。美術館側で保存のために施されたものと思われますが、時代(年代)や作風に考慮しながらも一幅の芸術品として見事に仕上がっており、これまた感心をしてしまいます。

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玉堂と言えば横山大観と川端龍子の三者による「松竹梅」展が有名で、美術館所蔵の絵画や書、それに集合写真を以前拝見してその発想の面白さと出来栄えにビックリさせられました。今回もその一部が展示されて大喜びをしてしまいました。出来る事なら現存の作品等、関係するすべてを観たいものです。

最後に、我が家でお正月に欠かせない作品を紹介します。1942年(昭和17年)に美術館創立者の山崎種二氏のお嬢様の結婚を祝って川合玉堂から贈られた作品です。「松上双鶴」(絹本・彩色)です。

s-『川合玉堂 』展・「松上双鶴」1942(昭和17年).jpg

おめでたい作品なので、我が家ではお正月のお飾りとして使わさせていただいております。あらてめて実物を拝見して恐れ多くなってしまいました。やはり本物は素晴らしい!…

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