浩宮様から令和天皇へ [家族と友人]
史上初の10連休も終わり、東京は初夏を思わせる五月晴れに恵まれてツツジの花が満開です。昭和43年(1968年)の5月5日“こどもの日”も晴天に恵まれてツツジが満開だったことを鮮明に記憶しております。
当時17歳の高校3年生だった私はお堀端の“帝国劇場”へ、ロンドン・ミュージカル『オリバー!』来日公演の初日を観に行きました。入場券の半券が手元に残っています。
劇場入口には車道から緋毛氈が弾き詰められており、初日だからかな?と単純に考えてその上を堂々と歩いて入館しました。高校生の身の上ですので2階最後方¥500.の座席でした。
終演後2階ロビーに出ると一角に人だかりができております。何かと思い、中に入り込むと写真撮影をしている真っ最中でした。タイトルロールのオリバー役を演じたダブル・キャストのダリル・グレイザーとジョン・マークのふたりがご挨拶をなさっている相手は、当時の皇太子殿下のご長男で“なるちゃん”と呼ばれていた徳仁親王です。この舞台をご覧になっていたのです。
後日発表された写真がこちらです。後方に立つのがプロデューサーであるドナルド・オルベリー夫妻で、左端は通訳の方でした。徳仁親王の幼少時の称号は浩宮(ひろのみや)様でこの時は8歳、学習院初等科の小学生です。
人ごみの中に入り込んだ私はカメラマンのちょうど後ろにおり、この光景に遭遇したわけです。
あれから丸々51年が経ち、この5月1日に浩宮様は天皇陛下に即位されて『令和天皇』になられました。
たった一枚ですが私の生涯でも忘れられない写真です。偶然にお見かけした半ズボンの小さな男の子が半世紀を経て、126代目の天皇となられて感慨無量です。昭和、平成、そして令和、私にとっては最後の元号となることでしょう。この時代だからこそ日本のみならず世界の平和を願ってやみません。
劇場を去る時になり入口にひかれた緋毛氈の意味がわかりました。今風に言えば“浩宮様のレッド・カーペット”だったのです…!
2019-05-07 05:00
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